バンク・オブ・アメリカはアメリカのメガバンクのうちの1つです。
結論から言うと、個人的には割安に感じており今後の値上がり期待でも配当株投資としても買いだと考えています。
※他人の投資戦略や成功体験に惑わされず、投資についての最終的な判断は個人の自己責任において行いましょう。
企業の基本情報
バンク・オブ・アメリカ(BAC) | |
---|---|
設立 | 1928年 |
業種 | 銀行業 |
市場 | NYSE |
会社概要 | アメリカのメガバンクの1つ。バンカメやBofAと略されることが多い。 |
事業内容 | 銀行業、証券業、資産運用、およびその他の金融サービスを提供しています。 主要な事業モデルは、個人、法人、および機関顧客に対して金融商品とサービスを提供することです。 |
特色 | 「米国フォーチュン1000」に挙げられるほぼ全ての企業と取引を行っています。 世界35ヵ国以上で事業を展開しグローバルな展開もしています。 日本にも支店が存在しています。 |
企業概要
バンク・オブ・アメリカ(BAC)は、アメリカを拠点とする総合金融サービス提供企業です。
銀行業、証券業、資産運用、およびその他の金融サービスを提供しています。主要な事業モデルは、個人、法人、および機関顧客に対して金融商品とサービスを提供することです。
BACは「米国フォーチュン1000」に挙げられるほぼ全ての企業と取引を行っています。
グローバルにおいては、世界35カ国以上で事業を展開し、ウェルスマネジメント、コーポレートバンキング、投資銀行業務、多岐にわたるアセットクラスでのトレーディングにおいて、世界各地の事業法人、政府、機関投資家などのお客さま向けにサービスを提供しています。
JPM、BAC、WFC、Cの4銀行が米国のメガバンクと呼ばれています。
主要製品またはサービス
主なセグメントは以下のものが含まれます。
- コンシューマーバンキング
- グローバルウェルスとインベストメントマネジメント(GWIM)
- グローバルバンキング
- グローバルマーケット
それぞれどういった内容なのか確認してみましょう。
コンシューマーバンキング
コンシューマーバンキング部門の内容は消費者や中小企業にクレジット、銀行、投資の幅広い商品とサービスを提供することを指します。
GWIM
GWIM部門の内容には、メリル・ウェルス・マネジメントとバンク・オブ・アメリカ・プライベート・バンクの2つの事業が含まれています。
メリル・ウェルス・マネジメントは投資管理、仲介、銀行業務、退職金商品のフルセットを通じて顧客のニーズを満たすカスタマイズされたソリューションを提供する業務。
バンク・オブ・アメリカ・プライベート・バンクは包括的なウェルスマネジメントソリューションを提供する業務。
ウェルスマネジメントソリューションとは、富裕層や高所得者の個人に提供されるサービスです。主に以下のような内容が当てはまります。
- 資産運用
- 資産保護
- 相続計画
- 税務戦略
- 金融アドバイス
ウェルスマネジメントソリューションは資産の効果的な管理と将来への備えを支援する重要なツールとなるものです。
グローバルバンキング
グローバルバンキング部門は融資関連の幅広い商品とサービス、統合された運転資本管理と財務ソリューション、引受業務と助言サービスを提供します。
グローバルマーケット
グローバルマーケット部門では債券、クレジット、通貨、コモディティ、株式ビジネスにわたる機関顧客に販売およびトレーディングサービスおよびリサーチサービスを提供します。
競合他社
バンク・オブ・アメリカは、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JPM)、ウェルズ・ファーゴ(WFC)、シティグループ(C)などの主要な金融機関と競合しています。
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企業の業績まとめ
収益性
売上高・当期利益
(出典:楽天証券)
(出典:SBI証券)
(出典:SBI証券)
バンクオブアメリカ(BAC)は2022年12月期から売上を上げてきています。2023/12と2024/12にかけて増収予想。
しかし当期純利益は落ちています。やや利益が落ちてきているのはこの先気になるところです。ただ、売上の伸びは良いので今後の改善次第では利益も期待できるのではないでしょうか。
キャッシュフロー
(出典:SBI証券)
キャッシュフローだけみるとあまり良い状況ではないですね。ここ2年営業CFもマイナスです。フリーCFは3年連続マイナス。
キャッシュフローマトリクスで見るとここ3年のうち2年は破綻期、1年は投資期となっています。3年前の投資期を経て営業CFが増えるのが理想的ですがそううまくは行っていないようです。
ただ、他の銀行を見ても安定期になっているところはないようです。投資期になっていることが多いです。銀行のキャッシュフローは、事業を通して獲得した利益だけでなく、預金や貸金の増減まで計算されてしまうためそれの影響があるかもしれません。
2023年12月期 第3四半期実績
1株利益が0.90ドルとアナリスト予想平均の0.82ドルを上回りました。
これは投資銀行部門とトレーディング部門が好調だったようです。また、他行と同様に金利収入が増加したものとされています。ブライアン・モイニハンCEOは「全ての事業分野で顧客と口座を増やした。」としています。
一方で1316億ドルの有価証券含み損を計上しています。BACはアナリストによると消費者預金と高い資本で流動性が高いため、有価証券を損失で売却する可能性は極めて低いとしています。また、満期まで保有し時価評価損を回避することもできるそうです。
アラステア・ボースウィックCFOは、「これらの未実現損失はすべて政府保証証券にかかるもの。満期まで保有しているため、長期的には損失はゼロになると予想している。」と語ったそうです。
企業の銘柄分析
株価推移(直近6ヶ月程度 日足)
なだらかに下降しています。ずっと長期線の下ですね。
2022年の3月に長期線を割ってから下降トレンドが続いています。これだけ長く下がっているとどこでエントリーしていいかも分かりにくいですね。
しかし、11月に入りやや上向き始めている様子がみられます。地合いがよくなれば好決算だったのもあり長期線以上に伸びていくときも近いかもしれません。
株価指標
バンク・オブ・アメリカ(BAC)2023/11/11時点での株価指標 | |
---|---|
予想PER | 8.28倍 | 予想PBR | 0.83 |
予想EPS | 3.32ドル |
予想配当利回り | 3.48% |
PEGレシオ | 0.32倍 |
予想ROE | 10.97% |
予想ROA | 0.95% |
配当性向 | 27.00% |
自己資本比率 | 8.95% |
(参考:SBI証券、楽天証券)
PER
11/11時点での予想PERは8.28倍。割安の水準です。米国株では20倍が目安とも言われていますのでPERでみると上昇余地はまだまだあります。
ここ5年のBACの予想平均PERは11.8倍です。それから見るとここ5年のなかで現在のBACの株価は大幅に割安となります。
銀行業平均PERは8.7倍に対しても安い水準です(参考:SBI証券)
PBR
11/7時点での予想PBRは0.83倍。PER同様割安の水準です。1倍を下回ってくると割安と見ることができます。
EPS
米国株では非常に重要視されているEPSですが、3.32ドルです。今季から来季にかけて伸びる予想。
2021年には売上は落ちたのですが、当期利益は増大しました。その結果2021年12月期は3.60ドルとかなりEPSが伸びていました。(コロナ禍である前年度のEPSは1.88ドルでした)
その翌年はEPSは3.21ドルに下がりました。チャートの傾向も2021年11月から2022年2月をピークに下降傾向なのでEPS同様落ちているのが分かります。(こじつけかもしれませんが)
2023年12月期は3.32ドルと伸びる予想なのでさらにサプライズでコンセンサス予想を上回ってくると今後株価が上がる可能性が高くなるかと思います。
ROE
ROE10.97%です。一般的には10%が目安とされています。
しかし米国株式市場の予想平均ROE(株主資本利益率)は17.8%とされていますのでそこから見ると低い印象となってきます。
予想配当利回り
バンク・オブ・アメリカ(BAC)の予想配当利回りは11/11時点で3.48%となります。高いとはいえ高配当とはいえない水準です。
リーマンショックの際は減配しました。しかし、2014年以来増配が続いています。
配当性向
配当性向は27%と成長余地も残した割合です。この配当性向ですが3%以上ももらえるのは嬉しいところです。
自己資本比率
バンク・オブ・アメリカ(BAC)の自己資本比率は8.73%です。米国株では自己資本比率は10%以上あれば安定的だという方もいます。それから見るとやや低めになるのかなと思います。
PEGレシオ
0.32倍はかなりの割安。1倍が目安となります。
企業の将来展望
銀行業なので金利の影響は大きく受けます。現在アメリカではインフレ抑制のための歴史的な高金利です。この高金利による収入増は見込めると思います。
また、前述したようにブライアン・モイニハンCEOは「全ての事業分野で顧客と口座を増やした。」としています。顧客と口座が増えていると言うことはさらなる増収の見込みにつながることでしょう。
あとは投資やトレーディング部門がうまくいくかどうかなのでBACのトレーダーの能力に期待するしかないでしょう。
ただし、インフレを抑制するために一度必ず経済は落ち込みます。その際に銀行株は下がる可能性があると考えています。
投資判断の要点
まとめ
バンク・オブ・アメリカ(BAC)についての銘柄分析をまとめました。
※他人の投資戦略や成功体験に惑わされず、投資についての最終的な判断は個人の自己責任において行いましょう
キャッシュフローに不安はありますが、個人的には買っても良いと思っています。今後値上がり期待でも配当金をもらう目的でも保有し続けられるかと思います。
実際に株式投資をまだ始めていないけど興味がある方はこちらの記事から証券会社を決めて証券口座を作ってみましょう。
引用とリンク
楽天証券